今回のパズルオーディションには、全国から39点のご応募がありました。誠にありがとうございます。 
メーカーと交渉の機会を設ける最優秀賞を3点の作品に、商品化の可能性のある優秀賞を2点の作品に、さらに、優れた7点の作品を佳作として選出いたしました。 
この「パズルオーディション」の企画も、今回で4回目となりますが、パズルのより広い普及のために、今後もこの企画を続けていきたいと思います。


最優秀賞

◇ Key Lock

作者:お茶のり

遊び方:ピースがワクの中で動かないようにワクの中に収めます。

:アンチスライドパズルは少し説明のいるパズルの部類と言えます。 
タイトル「キーロック」はそれを補助する役割があり、なおかつピースモチーフをカギにしているところが見事なパズルです。 
枠は4種で内3種の答えが非対称なので、見た目よりも難易度が高く覚えにくい配置になっています。できそうでできない良いパズルです。


◇ ダイス3兄弟

作者:六車 一郎

遊び方:ダイスを転がして問題図の指定通りにします。

:サイコロを転がす算数問題とスライドパズルの入れ替えを合わせた解き味のパズルです。 
サイコロは「1」と「6」の目だけしか使わないので、本来天地のみを色分けしたキューブで良いのですが、モチーフをサイコロにすることで、転がすことを直感させる良い作品になっています。難易度は高めですがパターンを見つけると良いでしょう。


◇ 「美濃ペントと申します」

作者:美濃 ペント

遊び方:長方形を2つに切り離し、それを重ねて指定の形にします。

:名刺を利用したパズルですが、日本人はもらった名刺をなかなか切れないので、普及という点では難しいと思います。審査員がパズルメーカーならではの作品と言えます。今後このパズル名刺を使っている会社があるとすれば、洒落が良く分かっている会社なのでしょう。


優秀賞

◇ 三角形組木+コイン(不可能パズル)

作者:組木屋

遊び方:組み合った3つのピースと、真ん中に入っているコインをバラバラにします。元に戻すのも難しい。

:これまでにない答えの仕組みが高評価のポイントです。 
3Dプリンターで作られており、計算された構造であることが伺えます。 
商品化する場合、動きの滑らかさによってパズルの難易度が変わることが課題になると思います。


◇ mazeling Volume1

作者:David Kim

遊び方:点線に沿って紙を折り、スタートからゴールまでをたどっていく迷路パズル。

:簡単な問題から難問まで100問も作られたことが評価に値します。 
また、小さな紙でも裏表を何度と行き来し、ゴールまでの道のりを複雑にした工夫も見事です。学習ドリルなどに向いているかもしれません。


佳作

◇ One Loop

作者:Osho

遊び方:ピースを1つ外に出し、台紙の線とつながるようにしてループを作ります。


◇ ハートのパズル

作者:秋山 修

遊び方:3枚の透明なカードを重ね合わせてハートの形を作ります。


◇ 4Cパズル

作者:藤田 伸

遊び方:隣り合うピースが同じ色にならないようにワクに入れます。四色問題をピースを使って遊ぶパズルです。


◇ 早積みヨーグルト

作者:大空 うずら

遊び方:ヨーグルト容器を指定の通りに積みあげ、それを指定の形に組み替えます。


◇ Double Spot

作者:Osho

遊び方:2つの空きの箇所が同じ色になるようにピースを収めます。


◇ スターパズル

作者:西原 明

遊び方:ハトメで留められたリングを変形して星形を作ります。


◇ マグセットパズル No37

作者:kazu

遊び方:磁石付きの3個のピースを問題図通りにセットし、それに合わせて他のピースを置いて、立方体を完成させます。


展示

受賞作品は、下記で展示します。

2023年11月11日(土)・12日(日)
“東京パズルデー2023 in 科学技術館”
科学技術館(東京都千代田区北の丸公園2-1)

◎第5回パズルオーディションの作品募集は、2024年夏に行う予定です。

第4回パズルオーディション:結果発表